エッセー 武士道と戦争 日本人は「武士道」という言葉に凛々しさや頼もしさを感じるようだ。いざ戦争になれば、頼るのは兵隊さんなのだから、当然のことだろう。彼らが武士道の精神を投げ出し、背を向けて逃げ出したら、国は滅びてしまう。 しかし、「武士道」という言葉ができたのは江戸時代と遅く、その最初は武... 続きをみる
2021年12月のブログ記事
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エッセー 「音楽的人間」と「画家的人間」 ~キム・ヨナの場合 & 詩ほか
エッセー 「音楽的人間」と「画家的人間」 ~キム・ヨナの場合 クラシック界の歴史的名指揮者ブルーノ・ワルター(1876~1962年)は自伝の中で、人間は「音楽的人間」と「画家的人間」に分けられると記している。なんでも彼が音楽総監督をしていた歌劇場に専属のテノール歌手がいたが、声はそこそこなのに... 続きをみる
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詩 霊子Ⅱ 夕日が紅茶色に輝いていた 霊子は僕の腕に手を回し 浜の先の磯に誘った ゴツゴツした岩に座って 軽い霊子を膝に乗せ、キスを求める 爽やかな冷気がクルクルと 僕の口先をからかい 海の方へと逃げていった 君はどうして唇が冷たいの? あなたの唇が熱いのは あなたの食べた命のおかげ 命の熱をもら... 続きをみる