詩人 響月光のブログ

詩人響月光の詩と小説を紹介します。

2019年11月のブログ記事

  • ロボ・パラダイス(十一)& 詩ほか

    ロボ・パラダイス(十一) (十一)  明くる日の早朝、エディが寝ている部屋の窓ガラスに小石が当たる音がしたので外を覗くと、ジミーが手招きをしている。二人のエディは足音を立てずにそっと階段を下り、外に出た。ピッポは気付いていたので、少しばかり遅れて家を飛び出し、気付かれないように後を付けた。  チカ... 続きをみる

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  • ロボ・パラダイス(十)& 詩

    ロボ・パラダイス(十) (十)  夕方になって、チカ一家は自分たちの別荘に帰り、エディ・ママの家には二人のエディとピッポが泊まることになった。ピッポには客間があてがわれ、エディの部屋は、地球から運んだエディの持ち物で溢れていた。エディ・ママは生きているうちにこの別荘を建てて、地球の実家や別荘から息... 続きをみる

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  • ロボ・パラダイス(九)& 詩ほか

    (九)  美しい風景を見ながら、五人それぞれが陰鬱な気分になりながら、岬の先の別荘街に向かった。道は車一台が通れるほどの広さで、二百メートルごとに車同士が擦れ違えることのできる広い部分があった。しかしもちろん、ロボ・パラダイスでは車もバイクも禁止されている。自転車はあるが、歩いても疲労感は少ないの... 続きをみる

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  • ロボ・パラダイス(八) & 詩

    (八)  エディたちは、同じルートでロボ・パラダイスに戻った。警官たちは疲れた様子でだらしなく、事務所の椅子に腰かける。パーソナルロボの電子回路は、故人の疲労感までも忠実に再現してしまう。  チカとジミーは手を繋いで廃棄場の管理事務所から出ると、チカは振り返って「付いてくる?」とエディに聞いた。し... 続きをみる

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  • ロボ・パラダイス(七)& 詩ほか

    ロボ・パラダイス(七) (七)  二人はとりあえず、月面に廃棄する予定の首塚に行くことにした。ほかの二つの首塚では口にテープが貼られていて、話をすることもできない。しかし月面廃棄予定のグループだけは貼られていない。月面は真空のため、音波は通らないからだ。だから月面待ちの首塚だけは分厚い壁に仕切られ... 続きをみる

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