詩人 響月光のブログ

詩人響月光の詩と小説を紹介します。

2021年5月のブログ記事

  • 小説「恐るべき詐欺師たち」七 & 詩

    詩 赤い風船 (失恋色々より) 子供の頃 いじめっ子に破られた赤い風船に 落胆する少年の映画を見たことがある 街のいろんな所から仲間の風船が集まり 少年は彼らの紐を掴んでどこかに飛んでいった すこし大きくなって 僕の小さな手から逃げていった 赤い風船について どこへ行くのだろうと 詩を書いたことが... 続きをみる

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  • 小説「恐るべき詐欺師たち」六 & 詩

    詩 ヤンゴンの街角で (失恋色々より) あるとき素敵な身なりの女性が街を歩いていると 道端にうずくまる物乞いから声を掛けられた 「奥様、いくらかのお恵みを……」 女性は通り過ぎようとして男を一瞥し 驚きのあまりに立ちすくんだ 男は恥ずかしそうに垢だらけの顔に笑みを浮かべ 「お久しぶりですね」と囁く... 続きをみる

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  • 小説「恐るべき詐欺師たち」五 & エッセー

    エッセー 入管法改正案について  今年二月に入管法改正案(出入国管理及び難民認定法の改正案)が閣議決定され、国会に提出された。これに対し、国連人権理事会が「移民の人権保護に関し国際的な人権基準を満たさないように見える」との書簡を公開した。改正案には国内の人権擁護団体からも多くの非難が浴びせられてい... 続きをみる

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  • 小説「恐るべき詐欺師たち」四 & 詩

    詩 老木と若者 (失恋色々より) 年老いた桜から枝が落ち 下で遊んでいた子供が死んだ 付近の老桜たちにも一斉に赤いテープが巻かれ 仲間ともども伐採されることになった すでに花は散り終え 赤いガクが血涙のようにポロポロと落ちてくる 何十年も人々を楽しませてくれた桜たちだが 今年が見納めとなってしまう... 続きをみる

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