おかしな一家Ⅰ リニア新幹線を使えば、東京から福岡まで二時間ちょっとで着いてしまう。それなのに、地下ばかり走るから退屈だという声が聞かれるのは、あらゆるものが加速度的にスピード化していく中で、移動時間の短縮化にはまだまだ不満を持つ人間が多いということだ。 しかし光輝の目には、暇を持て余している... 続きをみる
2019年8月のブログ記事
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火星移住(全文) 国際連携主催のスパコン・コンクールで勝利したのが、量子コンピュータ「ピッコ」だ。地球温暖化は当然制御不能、気候変動による食糧難が世界を苦しめている。アメリカをはじめ主要各国が自国優先主義を標榜する中、世界同時核戦争の危機が間近に迫っていた。核の商人が暗躍し、かなりの弱小国までも... 続きをみる
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火星移住(最終) 克夫の職場は海抜マイナス二千メートルの最深部に設置された小規模マグマ発電所である。施設が必要とする電力のすべてを賄っているが、働いている人間は克夫と同僚の二人だけで、ほかはすべてロボットだった。二人の任務は極秘扱いで、それだけに給料も高い。その代わり、親兄弟にまで秘密にしなけれ... 続きをみる
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