エッセー 「迷信」&ショートショート 「マロリーの妻」& 詩「ブヨ」
詩 ブヨ 澄んだ小川の水面(みなも)に 無数の小さな魂が生じて浮遊し 粒々になった命がそよ風に怯えて固まり それぞれの命が求め合い それぞれの命が助け合い それぞれの命が勇気を得て 女たちは女子挺身隊のように 鋭い竹槍を小脇に 歯糞の香りがする吐息に誘われ 前衛的な竹網みたいに行く手を遮り 虚無僧... 続きをみる
詩人響月光の詩と小説を紹介します。
詩 ブヨ 澄んだ小川の水面(みなも)に 無数の小さな魂が生じて浮遊し 粒々になった命がそよ風に怯えて固まり それぞれの命が求め合い それぞれの命が助け合い それぞれの命が勇気を得て 女たちは女子挺身隊のように 鋭い竹槍を小脇に 歯糞の香りがする吐息に誘われ 前衛的な竹網みたいに行く手を遮り 虚無僧... 続きをみる
詩 夢見る独裁者 はげ山のてっぺんに立ち思い切り息を吸う 風どもが俺をブラックホールと見誤り 吸い込まれようと競い合って渦を巻く もうこれ以上吸い込めなくなったので 唇を丸くして、弄ぶようにゆっくりと吐き出した 歯糞のような黴菌どもが 転がるようにパラパラこぼれゆく 嗚呼、奴らは列車から蹴落とされ... 続きをみる